夢
少し前、変わった夢を見た。
私の夢の中でいつもブルーの布団にくるまって寝ている人が登場する。
「この人いつも寝ているな・・・誰だろう?」
と疑問に思っていたのだが、その時の夢で初めて寝ている人が起きた。
顔を見れば男性のようだが恰好は女性。
スカートをはいている。
(以降この人をハテナと呼ぶ)
ハテナは私にこう言った。
「ほら、行くよ!」
「え?何処へ?」
ハテナは自転車の後ろに私を座らせ出発する。
「何処へ?って。地の果てまでだよ!時間がないんだから」
「ちょっ、ちょっと!困るよ!明日仕事に行かなきゃいけないのに」
ハテナは私の言葉が聞こえてるんだか聞こえてないんだか、
自転車をガンガン漕ぐ。
見慣れない場所を通る。
町の名前を見ても聞いたことの無い地名。
でも私はなんとなく楽しかった。
ワクワクしてたし、何処にたどり着くのかな?って感じで。
しかし、途中で自転車を降り、休憩していると自転車を捕られる。
仕方ないから歩いての移動。
その時に色んな人と会う。
だんだん旅らしくなってきたな・・・
と思ったところで目を覚ます。
ぼーっと夢の事を考える。
一体あのハテナは誰だったんだろう?と顔を思い出していた。
そこで気づいたのだが、ひょっとしたらもう一人の私かもしれない。
何故かというと、私に対する知人や友人から聞いた第一印象が当てはまるところが
多いからだ。
そうか、私自身だったのかもしれないな、と妙に納得してしまった。
しかし、それ以来ハテナは夢に出てこなくなった。